小学生の皆さんへ
小学生の皆さんは中学進学後の様子を学校から詳しくは説明されていない様なので、変わって説明させて頂きます。中学は小学部とは違い、進度がとても速いです。共学中等になってからむしろ今迄より速くなりました。今迄は中学も小学部も桐蔭独自の教科書を作成し(中等は灘高校からスカウトした先生方を中心に作成し今よりもレベルは難しい)、独自のカリキュラムで進学指導をしていました。共学中等になり、今迄の教科書は難しいので、代わりに他の私立の先生方が作ったテキストを代わりに使うようになりました。これが今迄より進度が早く、中2の3学期から高校の内容のテストになりました。進度の速さからくる難しさの為未定着の生徒が増え半分以上を基本問題にしても平均点は半分以下となりました。更に早い進度を補う為に復習する数Rの授業やテストも何故か無くなりました。つまり、出来なかった問題は今迄は学校が用意した数Rの授業で補えたのですが、今後は自己責任のもと復習し学校ではどんどん次の内容に進んでいきます。そもそも何で公立より1年3か月も進めるかと申しますと、中学入試で中3迄の内容を既に習って入学してくるからです。勿論習った際にきちんと理解出来たかどうかの差が入学後に点数の差となります。一方内進生の人達も5年前迄は同じ様に習って中等に入学していたので、上位クラスの半分は内進生でした。ところが小学部では中学入試レベルは指導しなくなりましたので、αクラスには今迄の様にはとても入れなくなりました。ほとんど指定校推薦を貰えず、実力で大学入試を勝ち抜かなくてはいけない現実が待っています。では中学入試の勉強を問題集でさせれば良いかと申しますと、そんな短絡的な事では解決しません。何故なら入試問題で必要なものは勿論ありますが、やって逆に中学進学後にマイナスになるものや余り関係のないものもあります。なによりタイムバリューが悪すぎます。選んでやらせてあげる必要があるのです。とにかくお子さん1人1人の現状と思い描く将来像を良く考え今すべきことを考えてあげることが大切かと思います。