新年度の授業方針について

実力テストの結果や小学生のテストの内容を見て、学校の新方針に良い点も勿論たくさんありますが、学力という面だけで見ると心配を感じています。
10日ほど前でしたが夜回り先生として有名でテレビに出られている方の言葉ですが、1980年代は日本の学力は世界でも1位だったと思う。それは徹底的な詰め込み教育をしたからで弊害を挙げられるゆとり教育となり世界のベスト20にも入らなくなった。との事でした。聞いて成程と思ったのですが、今迄の学園は正に先取り応用の詰め込み教育で成長し最盛期には東大に107名や104名もの合格者を出してきました。ゆとり教育とはいいませんがアクティブラーニングという詰め込みとは逆の教育に変更し、順位を出して競わせる学園伝統のやり方も止めてしまいました。時代は動いていくものですが良い部分は残し新しいものと融合させれたらという理想論があります。学園の成功を祈りつつかつての理数科の姿に少しでも戻せたらと考えております。
昔のスタイルを残した中3や高1でさえこれだけ中等のα1と差がついているのなら、競わせなくなった中2以降はもっと大きな差になってしまうのではないかと心配になりました。そこで来年度からは実力があってやる気のある生徒には定期テストの内容以上の事も教えて行こうと思います。理数や普通科のα1には中等のαクラスレベルの問題を,中等のα1の生徒には暫くやらせてこなかった岩波君用の問題にチャレンジしてもらおうと考えています。岩波君とはアクロスで10年近く指導して現役で東大医学部に合格した先輩です。在学時の実力テストで1度だけ失敗して数学で850人中, 1度だけ3位で後は全て1位でした。数学の貴公子です。彼の年代は優秀だったので何人か同じ問題を演習してもらい東大に5名、医学部に3名合格しました。今迄はそこまでやらせなくても東大や慈恵医大や順天堂医学部に合格してきたので無理にやらせなかったのですが、学校の状況が変わってきたので少しずつ出来そうな生徒にはチャレンジしてもらいます。
小学生もクラスを2つに分け、中等合格を目指して基本的な問題を確実に出来るようにするクラスと中学受験のトップレベルの岩波君用の問題に挑戦するクラスの2本立てで行おうと考えております。多様なニーズと目標に合わせて1人1人がレベルアップ出来るようにと考えております。最後に宿題は必ずやりましょう。テストの結果の差となって表れていますので。