内進生の今後がとても心配です。
夏期講習が中学生はもう終わり、2学期のテスト範囲の7割前後まで既に終えることが出来ました。9月になって残りの3割を終えて様々な応用問題に入り仕上げていきます。ご存じの通り共学中等の初めての卒業生は大学入試で合格者が大幅に減少してしまいました。アドバンスの人達は指定校推薦がかなりあるので救われているのですが。夏期講習をしていて今後がとても心配になってきました。それは昨年の高3の人達と比べても今の中学生の方が中間層がかなり少なくなっていると感じたからです。中間層とは現役で日東駒専やSMARTの易しい学部に合格出来る人達を指します。早慶上理や明治に合格出来る上位層もいないわけではないのですがその割合がかなり減っている様に思います。全ては4・5年生の小学部の指導内容の大幅な容易化によります。独自に作成した中学入試内容のテキストや計算練習帳を廃棄して公立の教科書レベルまで易しくしてしまった為、方程式の計算に必要な逆算を全く習っていないので計算問題が解けず、学習内容的に最も大事な5年生の入試内容が習っていないので方程式の式が作れない生徒が増えています。塾でも何が大切か選定せずに安易に塾用の問題集で特殊算(旅人算など)をやらされてかえって方程式の立式の邪魔になっています。中等の速い進度を考えると4・5年生でもっとしっかり教えないと入学後に苦しみ、大学入試以前に進級出来なかったり留年の不安が出てきます。勿論4・5年生でしっかり教えたアクロスの人達はこのレベルの不安はないのですが。やって来なかった人達は中学進学後に本当に大変な思いをしています。少しでも改善出来るように努めて参りますが外進生ややってきた生徒とはスタートラインがかなり違うことはご理解頂き、改善するための宿題等にご協力お願いします。小学部が数年前の姿に戻ってくれないと益々苦しむ生徒は増えてしまうでしょう。