小5・6の段階で推薦貰えるか決まってしまいます。
中高生の期末テストが返ってきました。易しかったと思ったのですが20点以下の人が40人以上、30点以下はかなりの数いました。残念ながら内進生が多くいらっしゃいました。これでは推薦に必要な評定が足りず推薦は貰えません。キチンと準備してきたアクロスの人は同じテストで満点や90点以上の人が何人もいました。ただ一方的に生徒の努力不足と責められない部分も理解して上げて下さい。構造的な問題で生徒も被害者の部分もあるからです。今の中等も高校プログレス・アドバンスも6年前よりも進むのがとても速くなっています。特に中2の3学期には高校の内容のテストになります。この様に早く進められるのは中学入試で中3迄の事を習って入学してくるので、中学の授業は知識として知っていることを前提で進めるからです。これは桐蔭に限らず進学校はどこも同じです。一方、内進生は今は全く習わずに中学に進学してくるので、知識の無い状態で、知っていることを前提とした進め方についていくのが大変なのです。6年前までは中学入試の内容のテストを小学部でもやっていたので成績優秀者の半数は内進生でした。普通部が廃止になった影響で全員を中等に合格させることが大前提になりました。教育の力で全員の学力を上げるのが理想ですが、即効性のあるテスト問題を誰でも出来るように簡単にしました。その為せっかく作成した独自教材も廃止し、中学入試の内容は全く教えなくなりました。つまり中学入学時のスタートラインが全く違っています。学年が進む程この差が効いてきて差が更に大きくなっています。中1の最初のテストでは普通差があまり出ないはずですがこの構造的な問題からハッキリ表れてしまっています。折角、指定校推薦が大幅に増えても半数以上が貰えるわけではないので恩恵を享受出来ません。逆に小5・6の時に中学入学後に必要な事をキチンとやり身に付けておけばαクラスにも入れますし90点以上や平均より20点以上も出来ます。自然と推薦も貰えます。6年生は予定を変更して中1・2のテストに絶対出る内容を夏期講習で行うことにしました。折角の推薦を活かせるように準備していきましょう。